千年相聞歌

時は平安、京の町。小脇に抱えた「源氏」に倣い、毎夜の逢瀬は無けれども、月は見ていた「愛」のアリバイ。

男 「かぐや姫 現れずとも 心馳せ 竹林に迷う 新月の夜」
女 「嵐山 竹に行く手は はばまれど 想いは伸びし 竹の如きに」
男 「三日月の わずかな頼り 尚あれば 嵐には負けず 我の千里馬」
女 「月の夜に 愛馬に乗りて 戯れし 刹那の時を 千年に想ふ」


時は平成、京の町。胸に隠したスマートフォン。「源氏」の文字は無けれども、「源氏」読む君、僕の待ち受け。

男 「雲隠れ 薫となりて 成就する この想いこそ 時空を超えて」
女 「雪が解け 月の明かりが 照らす先 たたずむ影は 千年の誓い」


 http://www.youtube.com/watch?v=LVS_QSeii3A 井上昌己「千年情緒」(YouTubeより)
nice!(3)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 3

コメント 2

牡蠣ひろみ

先日はご訪問ありがとうございました♪
相聞歌を作られたと聞いて、さっそく参りました。

素敵ですね~。平安と平成の対比が面白いです。
男と女の部分だけでなく、地の文も七五調っぽくなっていて、リズムが綺麗だなと思いました。

かよ湖さんの作品は素敵なものばかりで大好きです!
また遊びに来させていただきますね(*^-^*)
by 牡蠣ひろみ (2011-11-28 15:05) 

かよ湖

牡蠣さん、わざわざありがとうございます。
今、万城目学を読んでいて&井上昌己も好きで、その影響で作ってみました。
「月」「竹」「源氏物語」をキーワードに作ったのですが、分かったかしら?
by かよ湖 (2011-11-28 16:30) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。