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井上昌己女子会(2015.3.29)

昨年に続き第2回井上昌己さんの女子会LIVEに行って来ました。
ギター・パーカッション。そして全曲昌己さんのピアノです。

  M1  苦しい恋
「いつもと景色が違いますね。体積が違う」
江「今日の夜の部は、きっと空気が重い」
M2  僕と別れてくれ
  M3  純心
「最近、カラオケをしている。1時間だけ。「つながりたい」は歌っている人も少ないし1位。「千年情緒」は最後まで競って1位。「純心」は9位。アニメファンとかいっぱい歌っているみたい」
江口さんがカラオケ採点機と周波数とプロ歌手の歌い方などについて説明。昌己さん曰く「もっと点数が出るはずだ!」ということを江口さんの説明により訴えたかったもよう。
「マンスリーの部で江口さんが「卒業」を歌います」
  M4  青空がくれたフォトグラフ
  M5  世界にひとつだけの涙
Q:タイムマシンで戻れるならいつ?
A:「戻らなくてもいいかな。その時に違う道を選んでも、たぶん今と同じ」
  「でも、敢えて言うならデビューの頃。大学1年の夏にオーディションに受かって、大学2年の春にデビューは早過ぎる。もっと下積みして勉強するべき期間だった」
江or綾「下積みしてないから忘れ物が多い」
「忘れ物は昔から。小学校の修学旅行でお財布を持っていくのを忘れた」
Q:ファン同士で次にくっつけるカップルは?
A:「今のところは・・・(ないかな?)。ビビッときたら、します!」
  M6  メリークリスマスをあげたい Last for you
Q:どんな化粧品を使っていますか?
A:「ファンの方から戴いたものをローテーションで」「1週間の肌断食もいいと聞いた」
  M7  願いにかえて
  M8  つながりたい
Q:大人になるとは?
A:「マイナスの感情をコントロール出来ること。想像力で先を読み、相手の気持ちを考えてあげられること」
Q:老後の心配は?
A:「ある程度生きたら、介護されてまで長生きしたくはない」
 江「同感。老後を考えていたらこんな仕事はしていない」
Q:スピリチュアル・占いなど信じますか?
A:「現実主義なので・・・(信じない)。将門の井戸の半券を持っているとお金が貯まると言っていたのに、貯まらない」「でも、昔は占いスゴかった。30分5000円を1時間以上していた」
  M9  向日葵
  M10 言えないことがひとつある
  M11 愛してる
  M12 恋はリバティー
ジャンケン大会(3人に秘密のプレゼント)。お見送り。

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私の走り書きメモを参考に記憶を辿り、書きました。
ニュアンスを含め意図する点に違いがあったら、すみません。


本当に贅沢すぎるひと時でした。
昌己さん・代表さま、ありがとうございました。
そして、私たち女性ファンよりも多くのお金を落としてくださっている男性ファンの皆さま、私たちは皆さまのお陰でいつもいい思いをしております。本当にありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。
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片想い電話

ねぇ、会いたいな。
え?風邪なの?
(そんな嘘ついちゃって、本当は私に会いたくないんでしょ。)
え?本当に風邪なの?そっかー。
(うつされても困るしなー。しかも、超雨だし。)
じゃあ、来週会ってくれる?来週までには治るでしょ?
分からない、って。そんなに風邪っぽく感じないけど。
(やっぱり断られている感じ?)
だったら、私が治してあげるよ。だから来週ね。
無理じゃないよ。・・・私、実は・・・魔法使いなの。
本当だってば。本当だってば。嘘じゃないよ。
(普通信じないよね。)
本当だってば。だから、来週ね。会ってね。絶対ね。
え?信じてくれるの?
うん。仕方なく、でもいいよ。

 ガチャ

「すいませーん。風邪薬くださーい。・・・・・それから、私を・・・好きにさせる薬って・・・置いてます?」
私が魔法使いじゃないって、・・・今に分かるよね。来週。え?もうバレてるの?
それなのに、会ってくれるって・・・・・運命?
http://www.youtube.com/watch?v=dIAJWiQK2ZI(Melody「運命’95」)

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ショートストーリー「役員決め」

 恵は教室の天井に空いた穴の数を数えていた。二時間近く誰も声を発しない教室で隅の席に座っている。が、恵は小学生ではない。萌の母親として、六年三組の教室にいるのだ。
「では、こうしましょう」
 前役員の東さんが沈黙を破った。
「皆さん、机の上に携帯電話を置いて下さい。誰とも連絡を取らないで下さい。これから紙を配ります。役員をするのが嫌なら、役員を放棄する権利をいくらで買うのか書いて下さい。安い金額を書いた二人が役員になります。そして、高い金額を書いた二人は実際に役員をする二人にその金額を払ってもらいます」
(え~?)(何それ~!)という罵声も気にせず、東さんは紙を配りだした。
「では、十分以内に」
(つまり、上でも下でもない真ん中の金額を書けばいい。三十人クラスだから二十六人は何の被害もない。普通でいい。簡単だ。)
 が、その簡単がなかなか簡単にはいかず、恵のペンは全く動かない。周りを見てもみんな恐ろしいほど止まったままだ。ただ目の玉だけが何かを考えるように動いている。
 いつもブランドを纏っているMさんはいくらと書くのだろう。Yさんの家は弁護士だから高い額を書くはず。Tさんの家は歯医者だっけ。一万円とか二万円とか書くのかな。じゃあ、八千円くらいでセーフ?でも、そんなに払うのはイヤだな。千円なら払ってもいいけど、千円で役員免除ならみんな払うよね。一番安いのは誰だろう。Oさんの子は冬でも半袖だから貧乏なのかな。Hさんも母子家庭だから多くは払えないはず。でも、安く書いて役員になったらタダ働きだからそれこそ損だよね。ってことは、高め設定?
(あ~、わからない。)
「残り一分です」
 東さんは淡々と言うと、思い出したかのように付け足した。
「役員を受けてくださった方には、夫が開発中の不老の薬も特別に差し上げます」
(え!不老?)恵は思わず顔を上げた。そして、紙に金額を書いた。
『役員に値段をつけるなんて間違っていると思います。ゼロ円。』
 十分が過ぎ、東さんは紙を回収した。全ての紙に目を通すと、透る声で言った。
「役員は加山さんと鈴野さんに決まりました」
 自分の名前が呼ばれた恵は、残念な表情を作りながらも心の中でガッツポーズをした。
「そして、田口さんは三十万円・村井さんは十万円を一週間以内に払って下さい。加山さんと鈴野さんは二十万円づつ受け取れます」
(二十万円!)予想以上の高額に恵は驚いた。
「では、役員の定例会は一ヶ月後です」
 教室はあっという間に空になった。東さんは恵と鈴野さんに約束のものを手渡した。
 一ヶ月後、恵は役員会に向かった。
「今日の議題は、役員決めです」
(また?今度は役員の長を決めるのかしら?)
 沈黙が続いた。
「では、こうしましょう」
 どこかで見た光景が展開される。恵は、ついにこの決め方が流行りだしたのかと呆れた。いくらなんでも役員長まではする気がない。すでに二十万円稼いでいることもあって、あっさりと『八千円』と書いた。
「役員を発表します。森さんと加山さんです」
(うそ、八千円でも最低額なの?)
「次回の定例会は一ヶ月後です」
 一ヶ月が過ぎた。定例会に行く前に、恵は銀行で記帳をした。二十万円が二回入金されている。計四十万円。
 役員会の教室に入る。議長らしき人が黒板に文字を書く。『役員決め』。「今日の議題は、役員決めです」
(は?先月決めたでしょ?)恵は独りごちた。
 沈黙・・・「では、こうしましょう。」
 恵は『二万円』と書いた。
「役員は、大野さんと加山さんです。定例会は一ヶ月後です」
(一体どういう事?)
 が、恵は役員らしい仕事を一切していないことに気付いた。ただ毎月二十万円が貯まっていく。こんなに楽な仕事はない。
 三月になり、二百万円以上が貯まった。萌も卒業なので役員も終わる。何もしないでかなり稼がせてもらった。
 萌が卒業式の案内を持ってきた。恵は役員として出席する。萌は在校生として出席する。
「ざ、ざ、在校生?六年生なのに?」
 恵は大声で叫んでいた。
「ママ、何言ってるの?六年生になるのは来月からだよ」
「だって、六年三組・・・」言いかけて、東さんからもらった不老の薬を思い出し、顔から血の気が引くのを感じた。
 三月の定例会はその翌日だった。
 恵は金額を書いた。
『二百万円』
「次の役員は東さんに決まりました。」

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公募ガイド「小説の虎の穴」(課題:時間のない世界)の落選作です。
応募した作品には、ラスト1行が含まれていません。
1行加えることで、「もしかしたら、まだ廻っているの?それとも抜け出せたの?」と、どちらにも捉えられるような不安を盛り込みたくなりました。

サイトーさんが佳作でしたね。遅くなりましたが、おめでとうございます。
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絵本:「ボクの惑星日記」契約終了!

3年前に出版した私の著書、絵本「ボクの惑星日記」が今月15日をもちまして、出版社・文芸社との契約期間が満了となりました。

と、いうことで、早速わが家に戻ってきました「ボクの惑星日記」たち。数えていませんが、明細書によると301冊だそうです。文字通り「売るほど、あ・り・ま・す!」
しかしながら、考えてみると、約700人近くの兄妹たちは、私の知らないどこかへ旅立って行ったのですね。もちろん私の知っている所へ旅に行った兄妹たちもそれなりにいますが、500人以上の行方を私は知りません。そんなことを考えてみると少し不思議な気持ちになります。旅先で喜ばれる生活を送っていたら、とても嬉しいのですが・・・。
さて、わが家で眠っている300人。このまま眠っていても仕方ないので、近くの図書館や地区センター・病院などに置いていただけるように少しづつお願いに行こうかな。皆さんも、なにかいい行き先のアイデアがあったら教えていただけると助かります。

何よりも、ご購入いただいた皆さま、本当にどうもありがとうございました。

ボクの惑星日記

ボクの惑星日記

  • 作者: 文:ささき かよ湖 絵:田中 伸介
  • 出版社/メーカー: 文芸社
  • 発売日: 2011/06/01
  • メディア: 単行本


アマゾンでは全部返品した訳ではないんですね。。。
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秋野ひとみ と 私的アイドル感

6/7、渋谷・TAKE OFF7に秋野ひとみちゃんの20周年ライブを観に行ってきました。
「秋野ひとみ、誰?」って感じでしょうが、堀ちえみファンの私としては、(最も理想のアイドルの1人)と言っても過言ではないと思います。 {写真などは、こちらのブログでhttp://ameblo.jp/hitomi-akino/
デビュー当時の堀ちえみ似の可愛らしい顔立ち・ルックス・歌声(歌唱力)・振り付け・衣装、どれをとっても私には合格点のとても満足したライブでした。
ただ、時代がね・・・。20年前のデビューですから、アイドル氷河期。
彼女を初めて観たのも約20年前。彼女が中学生の頃だと思います。その頃、私は別のアイドル事務所でマネージャーをしていました。とてもセンスのある子だと思って、「ぜひ売れてほしい」と思っていたのです。
その後、私は出産のため事務所を辞めたのですが、なんとその直後に、彼女が私のいた事務所に移籍してきたのです。あ~、ショック。何の応援も出来ないまま私は芸能とは無関係の人に・・・。
アイドル氷河期とは言っても、やはりアイドルファンはそれなりにいて、インターネットの普及などのおかげで、「ノーリスク ローリターン」でアイドル活動は、まあ出来る環境があったのでしょう。彼女もきっとそのうちの1人なのですが、彼女ほどのスキルがあるにもかかわらず、「地下アイドル」とひと括りにされてしまうのはなんとも残念です。知名度がない、というだけで。
6/7はAKBの選抜総選挙もありました。
時代のタイミングと運を手にした女の子達は、(正直、アイドルセンスが欠けていても)何万人もの観客の前でステージに立てている、という現実があるのです。
マスコミの力と時代に不条理を感じます。
彼女が選挙に出ていたら、きっと選抜メンバーに入っていたことでしょう。
が、アイドル氷河期だからこそ、俄かでないアイドルファンを支えていたアイドルの1人という重要な任務もあったのだと思います。
これからも、マイペースで作詞やライブ活動をしてもらいたいと思います。陰ながら応援しています。

P.S. ひとみちゃん、招待いただきありがとうございました。
   ゲストの森下純菜ちゃん、CDありがとう。お話もできてよかったです。
      純菜ちゃんから戴いた最新アルバム
Legend~森下純菜ベスト・セレクション2

Legend~森下純菜ベスト・セレクション2

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: idolshot ENTERTAINMENT
  • 発売日: 2014/05/01
  • メディア: CD



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井上昌己 25周年コンサート

5/18、渋谷Mt.RAINIER HALLで行われた「井上昌己 25周年コンサート Vol.2」へ行ってきました。
いや~~~、とってもよかったなぁ。もう1週間も前なのに、まだ夢の世界を漂っています。
何がよかったんだろう?
選曲?会場?構成?
うん、どれもとってもよかったです。会場は元映画館だったようで、1曲目からファン総立ちでも背の低い女性ファンにもよく見えるし。選曲、特に「瞳」が聴けて嬉しかったなぁ。新曲の「つながりたい」も泣きそうになっちゃった。新旧の代表曲を聴けて、とても満足。MC少なめで、どんどん歌ってくれるのはいいよね。ゲストの芦沢和則さんとのコラボも素晴らしかった。あ~、本当によかった。
詳しいセットリストはこちらで。http://ameblo.jp/bokan-hy/entry-11859729896.html(博士のお気ままブログより)
そして、なんといっても。アンコール。
会場全体がまさに一体となり幻想的な時間と空間を創り上げました。
会場のファン全員がお揃いのピンクの25周年記念Tシャツを着て、素敵空間を創り出したのです。
そこに揺れる乳白色のサイリウム。流れる「メーリーローランの島」。躍動。想い。
全てが交差したその中で夢のような「素敵」が誕生しました。
こんなに素敵なコンサートに立ち会えていた偶然に感謝します。

そして、このTシャツを含めたサプライズ企画を考え実行してくださった有志ファンの皆さまには深く御礼申し上げます。5年前から計画を練り出し、いくつかの問題にもぶち当たっていたこと、私は知っています。素敵なプレゼントをありがとうございました。
有志ファンの方からいただいた思い出のTシャツはこちらで。http://ameblo.jp/azusa183/entry-11854531667.html(くるめの奥の極細道より)入場者全員分を作ってくれたんですよ。なんと無償で。スゴい!昌己愛!!!本当にどうもありがとう!
また、水樹奈々ファンの競輪選手・小嶋敬二さん、ファン全員分のサイリウム、ありがとうございました。

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お米ランキング(2014年4月~5月中旬)

1位 新潟 こしいぶき
2位 熊本 くまさんの力
3位 福島 会津ひとめぼれ
4位 茨城 こしひかり
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小説?「結婚の約束」

「健司サン・礼子サン、アナタハ コノカタヲ スコヤカナトキモ ソウデナイトキモ アイシ ウヤマイ ナグサメ シソンハンエイスルコトヲ チカイマスカ?」
「はい、誓います。」
「デハ、ユビワノコウカント コチラノヨウシニ ショメイ・ナツインヲ。」
 健司は、礼子の左手を取り、その薬指に指輪をはめた。礼子も健司の指にお揃いの結婚指輪をすべらせた。神父は指輪の交換を確認すると、内ポケットからペンと一枚の紙切れを取り出し、二人の前に差し出した。
「コチラニショメイヲ。」
 健司は自分の名前を書くと、用紙とペンを礼子の前に置いた。礼子も健司に従った。
「ナツインヲ。」
 神父はタイミングよく二人の名字が刻まれた印鑑を内ポケットから取り出し、健司の前に置いた。健司は自分の名前の後ろに印鑑を押し、礼子も「あ、同じ印鑑でいいんだ」と照れながら印鑑を押した。
「チカイノキスヲ。」
 健司は礼子のベールを上げ、そっとそのやわらかな唇にふれた。
「ケッコンオメデトウゴザイマス。」
あれから五年が過ぎた。
健司と礼子は新婚当初と変わらないラブラブぶりだ。こんなにも仲がいいのは子どもがいないせいかもしれない。
そんな二人の元へ一通の招待券が届いた。「五年経ってもラブラブな二人に贈るハワイ旅行ペア一週間の旅」。差出元は二人が式を挙げた教会からだった。
二人はハワイを満喫した。そして、以前にも増してラブラブな毎日が続いた。
その二年後、「地中海の旅」が届いた。差出元はやはり教会だった。
「あの教会で挙げて正解ね。こんなに旅行をプレゼントしてくれるなんて。今度結婚する一美にも教えてあげよう。」
 礼子は健司の肩にもたれて、つぶやいた。
 さらに三年後、教会からまた封書が届いた。
「今度はどこの旅行券かしら。」
 ウキウキしながら、礼子は封を開けた。
   --規約違反による請求書--
 あなた方は、結婚当初に交わした「五年以内に子どもをつくること」の約束を破りました。その後、ハワイ旅行・地中海旅行の機会を与えたにもかかわらず、全く子どもをつくろうとはしませんでした。よって、違約金として五百万円を請求いたします。但し、二ヶ月以内に子どもを宿せば違約金は百万円に減額されます。支払期限は三ヶ月後です。
 教会名と並んで「日本少子化対策委員会」と記され、結婚式で署名・捺印した用紙のコピーが添えられていた。その用紙には、たしかにしかし小さく「五年以内の子孫繁栄」の文字が記されていた。
==============================================
「公募ガイド」実践シナリオ・小説教室(テーマ「約束」)に送った作品です。
文字数を間違えて、かなり文字数オーバーで書いてしまいました。。。(約1000字)

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絵本:出版契約期間満了のお知らせ

今月初旬、私の絵本の出版社・文芸社から封書が届きました。
内容はタイトル通り「出版契約期間満了のお知らせ」です。
来月の6月15日で、契約期間が満了とのことで、それに伴い当然、著書「ボクの惑星日記」も絶版となります。興味のある方は今のうちに、書店やネットなどでどうぞ。
ちなみに、4月末での在庫数は301との事で、全て引き取る旨の書類を送りました。
「本そのもの」でなく、「私個人」の知り合いの方でご購入いただいた冊数を除いても、(1000部作ったので、)約500冊は「本」として売れたという計算でしょうか?なんだかスゴい気もします。
契約を交わしたのが、平成22年11月29日。約半年かけて編集などを行い、刊行したのが平成23年6月15日でした。文芸社さん、約3年半のお付き合い、ありがとうございました。中でも、私を見付けてくださったK氏には深くお礼申し上げます。
さあ、戻ってくる300冊、どうしようか。。。

ボクの惑星日記

ボクの惑星日記

  • 作者: 文:ささき かよ湖 絵:田中 伸介
  • 出版社/メーカー: 文芸社
  • 発売日: 2011/06/01
  • メディア: 単行本



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カラス

コンビニの駐車場に車を停めた。
程なくして、1羽のカラスが数メートル離れたアスファルトの上に降りた。
真っ黒だ。もちろん嘴まで真っ黒だ。
その黒い存在をみとめて、初めて近くに白い存在があることに気付いた。
おにぎり。
それは、コンビニで売っているようなものではなく、お母さんが手作りしたようなおにぎりで海苔が巻かれていない。ラップで包まれているものだった。誰かが落としていったのだろう。
カラスがこんな駐車場に降りてきたのは、それが目的物だったからであろう。
彼はまずそれを蹴ってみた。大人のげんこつ程もあろうそれは動かない。
次に彼は嘴でつついた。ラップの一部が破ける。すると、彼はラップの切れ端を嘴で掴み、引っ張る。丸いおにぎりは転がり、姿を露わにする。
彼はそれを齧る。粘着力のあるそれは千切れず、彼はそれを適度な大きさに出来ない。
しばらくして、彼はそれを足で押さえ、嘴で引っ張り上げる。それは彼の満足した大きさに千切られる。
彼は満足した大きさのそれを3つ作る。
嘴で1つつまむ。もう1つつまもうと嘴を開いた瞬間に1つ目のそれは彼から落ちる。地球には重力があることを彼は知る。
彼は千切った3つをきれいに整列させた。
そして、地面スレスレに頬を近づけ横を向く。嘴の先には3つのそれが整列している。嘴を開け、それらを挟み込む。3つ挟んだら嘴を閉じる。
彼の作戦は成功した。
彼は飛び立ち、近くの民家の屋根の上で、樋の辺りでゴソゴソしている。
駐車場にはおこぼれに与ろうと小鳥たちがやって来る。小鳥たちが戦利品を手に入れる間もなく、彼は戻ってくる。小鳥たちは当然逃げる。
彼は残ったそれを足で押さえつけ、嘴で満足する大きさの塊を引き千切る。3つ作ると、それらを挟み、さっきとは反対方向の民家へ消えた。
彼はまたすぐに現れた。残された塊は大分小さく、同じ作業をすると、白いそれはもう無くなっていた。
カラスはなんて頭が良いのだろう。
そして、とても親切だ。
車の中で、私はこの一部始終を見ながら、20年ほど前の光景を思い出していた。
電線に止まる2羽のカラス。
1羽のカラスが「カァカァ」と、とても気持ちよさそうに啼いていた。
カァカァカァカァ
すると、隣に止まっていたもう1羽のとても優しく親切なカラスが、啼いているカラスの口にご丁寧にエサを入れてあげたのだ。
カァカァカッカッッッッカッカァ
啼いていたカラスは噎せ、丸く黒い瞳を、むき出しより丸くより黒く驚いていた。
今でも、あの光景は忘れない。
頭の良いカラスの人間らしい一面を垣間見た気がした。ん?人間?らしい?


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